魚を釣って持ち帰る時に〆る事はありますよね。
皆さんご存じの通り〆る事により鮮度を保つ役割があるんですがイカも同じです。
と言いましても剣先イカの場合は〆る方と〆ない方とおられますが、剣先の場合はどちらでもいいんですがアオリイカに関しては〆た方がいいんです。
この違いは墨なんですね。
アオリイカはよく墨を吐くんです。
なので〆ないで袋に入れておくと自身が吐いた墨で真っ黒に身が染まってしまうので〆て極力墨を吐かせないようにするんです。
では剣先イカは墨を吐かないのかと言うと吐きます。
でも洗えば簡単に流れ落ちてくれるので〆ても〆なくてもどちらでもいいんですよね。
では、なぜ故にアオリイカは身が染まってしまうのかと言うのは墨の成分の違いです。
墨を触り比べると分かるんですが、アオリイカの墨は粘度が高く手に着いたらなかなか落ちない。
体内から出る墨を水で流していると糸を引く様に垂て出て来るのが分かります。
その点剣先イカの墨はサラサラで簡単に洗い流せる。
なのでアオリイカは〆た方がいいんです。
【イカを〆る道具】
私が使っている物はYAMASHITAの『エギ王 イカ絞め』なんですが他メーカーでも形は似たり寄ったりなんでどれを使ってもいいと思います。
この手のアイテムなんですが、小さいが故に無くしたり忘れたりと言う事があるんですよ。
特にナイトゲームに於いては使った後どこに置いたか記憶がなく見つからないなんて常にあります。
そんな時に掛けたアオリイカが〆られないと諦める事はありません。
素手で簡単に〆られます。
ちなみにこのYAMASHITAの『エギ王 イカ絞め』なんですが、カンナを直せる便利機能が付いているのでお勧めです。
この機能は本当に便利ですよ。
こうゆう細かい所で他メーカーとの差別化を図っているんですよね。
【素手の絞め方】
いざ〆ようと思っても道具が見当たらない場合や忘れて来た時は素手で〆ます。
アオリイカの神経は真ん中に通っているのでその部分を圧迫させれば〆る事が出来ます。
圧迫する部分は胴体の神経と足の神経の二か所。
先ずは胴体からやってみましょう。
胴体と顔のつなぎ目を圧迫します。
丁度首根っこみたいになってますね。
ここを指でギュッと挟んで神経を圧迫します。
結構力は要ります。
ためらいなく首を絞めて下さい。
すると胴体部分が白くなりますので〆終わった目安。
次に顔並びに足の部分。
目と目の間。
眉間の部分を強く押し込んで神経を圧迫します。
丁度目と目の間。
眉間部分になりますが、ここをグッと力強く押します。
顔が潰れるんじゃないかって位に強く押し込んで下さい。
顔並びに足の部分が白くなったら〆終わった目安。
これで〆完了。
素手で〆るのに気を付ける事は地面は固い平らな所でやって下さい。
サーフなど地面が柔らかいと力が分散してしまって足の部分の〆が非常にやりにくくなります。
それ程力を掛けて押し込まないとダメなんです。
【おまけ】
ついでに道具を使った場合の〆方もご紹介しておきます。
道具の場合も〆る部位は二か所になります。
胴体部分と足の部分ですね。
《胴体部分の〆方》
胴体と顔のつなぎ目に固い部分があるんで、そこから胴体方向に差し込みます。
余り差し込み過ぎると墨袋を破ってしまいますので慎重に。
色が白くなると〆終わった目安。
《足部分の〆方》
同じ所から今度は足に向かって差し込みます。
目安としては中心の口に向かって。
色が白くなると〆終わった目安。
これで終了となります。
色が白くならない場合は中心部からズレていたり差し込み角度などが甘い場合がありますので再度同じ様に差し込んでみましょう。
これに関しては剣先イカも同じ〆方となります。
【まとめ】
この様に絞める道具が無くてもアオリイカに関しては〆られます。
剣先イカで数回試したんですが未だに上手く行ってないいんでアオリイカだけに有効なのかなと思ってます。
何故にアオリイカだけ?って聞かないで下さい。
生体物理学的に私には全く分かりませんがアオリイカはこれで〆られるんです。
細かい事は気にせずこれで〆る事が出来る。
それでいいんじゃないでしょうか。
後ですね、〆道具を使っても手で絞めても袋に入れて持ち帰ってみて見ると墨は吐いてます。
生命力の凄さなんでしょうねぇ。
只、〆ると〆ないでは吐く墨の量は違って来ると思いますので事後処理を考えた場合に〆て持ち帰る事をお勧めします。
ちなみに、道具を持っているのであれば素手でやる事は余りお勧めしません。
何と言っても手が汚れる。
あくまでも道具がない場合のやり方として覚えてる方がいいと思います。
こんな記事も読まれてます