エギの機能にも数種類あります。
ノーマルの他に発光機能がある夜光・グロー・ケイムラの3種類がありそれぞれに特徴がある訳ですが、我々はこの機能を十便に理解して効果を発揮出来ているでしょうか。
以外に思い込みで使っているパターンも多いと思います。
やはりその場の状況にあった機能のエギを使いこなす事で釣果は伸びる物となりますね。
前回は《ケイムラ》について解説しました。
前回の記事はこちら↓
今回は夜光系を解説したいと思いますが、私がエギに於いて信頼している『YAMASHITA』と言うメーカーには夜光の他に《490グロー》と言う夜光系のエギがあります。
夜光と490グローの違いも含めて『YAMASHITA』の『エギングラボ』と言うYouTubeチャンネルを参考に内容をまとめてみました。
- 【YAMASHITAの490GLOWとは】
- 【発光系の違い】
- 【夜光のエギは強く光らせた方がいいのか】
- 【夜光が効果的な状況とは】
- 【夜光と490グローの違いとは】
- 【夜光と490グローはどちらの光が強いか】
- 【夜光と490グローの使い分け】
- 【おさらい】
- 【まとめ】
【YAMASHITAの490GLOWとは】
YAMASHIAが開発したイカの視力に着目・研究した結果から開発した発光素材。
主要なイカの眼が最も感知しやすい波長490nm(ナノメートル)の発光。
※人の眼には青緑色の光に見える
発光パターンとしてはスポット発光・全体発光・デザイン発光の3種類がある。
【発光系の違い】
発光系でも夜光とケイムラがありますが当然に違いがあります。
夜光:光のエネルギーを溜め込み発光し続ける
ケイムラ:紫外線が当たっている時だけ発光する
この様に発光の機能が全く違います。
【夜光のエギは強く光らせた方がいいのか】
イカによりロドプシン(イカの眼の視物質)は違ってきます。
ケンサキイカ(491nm)・・・強く光らせた方がいい
アオリイカ(494nm)・・・何もしなくてもOK
アオリイカは我々が思う以上に弱い光でも感じやすい眼の能力を持っている。
よって、光を感じやすいアオリイカには夜行系のエギはその都度強く光らせなくても十分効果はが期待出来る。
ケンサキイカはアオリイカに比べて若干劣りますので強く発光させた方がいいんです。
【夜光が効果的な状況とは】
基本的に夜光が釣れる状況は水が澄んでいる時より濁っている時が多い。
それは何故なんだろうか。
濁っているという事は水の中に混ざり物が多い。
特に春先過ぎてから春に増えたプランクトンの死骸の量が増えて濁ってたりとかの状況などが非常に多いんです。
その状況を《すりガラス》に例えると《すりガラス》の向こうの光と言うのは拡散して光が膨張して見える効果がある。
そうなるとイカからしたら光が大きく見えてる可能性があるので、その為にエギのシルエット(存在)が大きく見えているのではないか。
水の濁りは《すりガラス》のような光を拡散する効果でエギの発光を強調する
【夜光と490グローの違いとは】
同じ夜光でもYAMASHITAの《490グロー》とどの様に違うのか。
アオリイカが一番感じやすい光の波長は490nm(ナノメートル)の発光。
この波長が同じ夜光系でも違う所なんですね。
490グローはイカの一番感じやすい光の波長に対してピンポイントに作られている物なんです。
【夜光と490グローはどちらの光が強いか】
緑色に光る夜光とブルーに光る490グローを比べると、人の眼からしたら緑色に光る夜光の方が明るく見える。
人間は色のトーン(明度と彩度によるい色の区分け)が分かり緑色の光(555nm)が最も明るく感じるが実際に計測すると光の強さは490グロ-の方なんです。
人間の眼には夜光の緑色が断然明るくみえるがイカには青い490グローが明るく見えると言う事です。
【夜光と490グローの使い分け】
この2つの発光の色が違いは波長が違うと言うのは認識しておくべき事。
イカは水の濁りは全く分からなく水中を通ってくる光の波長を感じ取るんですが、仮に水の濁りが緑色であった場合に夜光を使うと、水中に緑色のフィルターが掛かっているのと同じになるので緑色に光る夜光と波長が同じになるのだがその他の光の波長は水中を通りにくくなってしまう。
よって夜光を使った方が効果はある。
反対に透明度が高いとブルー掛かっているので当然にブルーにフィルターが掛かっているのと同じになるのでブルーに光る490グローの方が能力を最大限に発揮出来る環境でもある。
濁りが弱く青い潮目には『490グロー』
濁りが強く緑の潮目には『夜光』
発光色をその時の潮目に馴染ませるローテーションが有効である。
【おさらい】
■光を感じやすいアオリイカには夜光系のエギはその都度光らせなくても十分効果は期待出来る
■水の濁りは《すりガラス》のような光を拡散する効果でエギの発光を強調する
■濁りが強く緑の潮目には『夜光』
濁りが弱く青い潮目には『490グロー』
発光色をその時の潮目に馴染ませるローテーションが有効
【まとめ】
夜光系と言うとどうしてもナイトゲームと言う印象がありますが海中と言うのは深水が深くなる程光が届きにくくなりますので段々と暗くなります。
と言う事はデイゲームでも当然に効果が発揮できるんですね。
後は潮の色を見極めて夜光にするか490グローにするかを決める。
特に日没前からポイントに入れば水の濁りも確認出来ますのでナイトゲームには非常に有利となります。
夜光と490グローを使い分けて釣果を伸ばしましょう。
今回、参考にさせて頂いた『YAMASHITA』の『エギングラボ』と言うYouTubeチャンネル20分程の動画となりますのでお時間がある方はご覧になってみては如何でしょうか。
【エギングラボ】VOL.3 出番は夜だけじゃない!?夜光カラーの効果と使いどころを徹底解剖!
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