剣先イカやアオリイカを狙うにはエギを使う訳ですが、メーカーも色々あります。
私的に一目置いているメーカーは『YANASHITA(ヤマシタ)』のエギです。
業界ではイカのパイオニアと言われておりますがイカに対して科学的に研究をしているメーカーなんですね。
それ故にリニューアルのスピードが非常に早い。
今までのエギを一瞬に躊躇なく一新してしまう。
アングラーとしては最新のデーターに基づいたエギを瞬時に使う事が出来るので有り難くもありますがブログを書いている者としては非常に泣かされます。
3ヶ月前に『エギ王QLIVE』で2.0号が無くなり『ナオリー』シリーズになった記事を書きました。
こちらの過去記事⇩⇩⇩
この時はまだ『エギ王QLIVE』シリーズは健在だったのが間もなく『エギ王QLIVE』もリニューアルですよ。
この時点で過去の『エギ王QLIVE』関連の紹介記事が意味ない物に・・・。
そんな事は言ってられないのでリニューアルをご説明します。
【全体的に何が変わったか】
見た目で言えば『Q』と言う表記が無くなりました。
以前では『エギ王Q LIVE 』と『エギ王Q LIVE サーチ』が2本柱となっておりましたが今回は『エギ王 LIVE』と『エギ王 LIVE サーチ』が2本柱でツツイカ用に『ナオリー』シリーズが有る感じです。
『ナオリー』シリーズは以前にご紹介しましたので今回は省きます。
当然に表記に『Q』と言う表記が無くなっただけでは無くそれなりの進化を遂げております。
多数あったカラ―も一新しております。
『エギ王Q LIVE』と『エギ王Q LIVE サーチ』での私的に信頼置けるカラ―も一新されて一から使い直しと言う状況。
かなりの脱力感を感じ得ない状況ですね。
これもヤマシタの販売戦略の一つなのでしょうか。
【エギ王 LIVE】
見た目で大きく変わった所は何と言ってもシンカーの形状です。
今回のリニューアルはこれがかなり関係して来ます。
《ブレイドシンカー》
※環境負荷の少ない素材“スズ”を使用
よりキレのあるダートを目指し、素材と形状を一から見直し行った。 そしてトライ&エラーを繰り返し生まれたのがこの「ブレイドシンカー」。 先代の「エギ王 Q LIVE」のダート性能をさらに引き上げ、研ぎ澄まされた刃物の如く、水を切り裂き、エギに命を吹き込む。 シンカー側面にはウエイトチューン用のガイド穴を設けており、上級者の方は自分のウエイトセッティングをすることも可能となっている
どの様に変わったか実物を見比べて見ましょう。
形状がかなり変化しているのがわかります。
極力ダート時に水の抵抗が掛から無い形から今回は反対に抵抗が掛かり易い形となってます。
ポイントしてはウェイトチューン用の窪みが付いている所でしょうかね。
私は殆ど使う事なんて無いと思いますが。
《クイックダート》
先代LIVEのワイドなダートはそのままに、より前方への移動を「33%」抑制することに成功。
ポイントを通過しにくいだけでなく、追尾してきたイカにしっかりエギを見せて抱かせることが出来る。
50mキャストした場合、「エギ王 Q LIVE」は150回、「エギ王 LIVE」は200回アクションでき、 1キャストで50回も多く、アクション出来ることになる。
今回何が凄いかって言うとこの『クイックダート』だと思います。
1キャストで50回も多くアクション出来るんですね。
これは大きいと思います。
ここでシンカーの形状を変えた意味が分かります。
只、私が思うに潮の流れが無い所では有効な気がしますが流れが早い時などは流されながらのアクションとなりますので、その時のダート幅が狭くなるのはチョットしんどくないか?と思うんですがどうてしょうか。
《低重心設計》
従来のLIVEよりも重心を低下させたことにより運動性能が向上し、ダートやキャスト時の飛行姿勢が安定。
《490GLOW》
イカが見やすい発光色である「490GLOW」の目玉カップがワンポイントでイカを誘う。
グローは勝手には光ってくれませんのでUVライトは必要となります。
アオリイカは490nm付近の光の波長が最も感じやすい。
この『nm』とはナノメートルと言って光の波長を表すのにつかわれる単位です。
この様にヤマシタは科学的に研究をしている所が凄いんですよね。
何気に目玉も変わっております。
目玉に瞳が入ってるんですね。
ここまでの拘り様です。
当然に『LIVEサーチ』にも搭載されております。
《ウォームジャケット》
エギに命を吹き込むウォームジャケット搭載
これはエギの表面に巻いている生地の事です。
このウォームジャケットって何?と思うとおもいますのでご説明します。
WARM JACKET/ウォームジャケット(温チャージ)
《「温度」に着目》
動きやサイズ、カラーやフラッシングでもない。ヤマシタが新たに着目したアピール要素は「温度」。 変温動物である海水魚は、その体温が周辺温度と比較してわずかに高いと考えられており、アオリイカが光のない夜間でもベイトフィッシュの居場所を正確に察知し、それを捕食できるのもこのためだとされる。そして、このことをエギングにも応用できないのか? そんな好奇心からWARM JACKETは生まれた。
《WARM JACKET(PAT.P)の構造》
WARM JACKETとは、ヤマシタの主要なエギに巻かれた蓄熱性を持つ布。WARM JACKETは、太陽光を吸収し、その光エネルギーを熱に変換する機能を持ったミクロ粒子をその原糸に練り込むことで高い蓄熱性を実現する。WARM JACKET を装着したエギは通常のエギに比べて0.51℃温度が高くなる。
《WARM JACKET(PAT.P)が釣れる理由》
蓄熱性を持つということは、海中でも温度を保つことを意味する。つまり、海水温よりわずかに高い温度を持つベイトフィッシュに、温度の点から近づくことができるのだ。そのことから、WARM JACKETの持つ「温度」は大きなアピール要素といえるだろう。
この様に通常のエギに比べて0.51℃温度が高くなるとの事ですが人間が触っても全く以て温度の差は分かりません。
アオリイカだけに分かる温度なのでしょう。
2019年新製品『エギ王 LIVE』の軽快ダートで魅せる!エギング攻略
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【エギ王 LIVE サーチ】
基本の『エギ王 LIVE』に+α したエギになり旧バージョンの『エギ王Q LIVEサーチ』が更に進化しております。
《より効果的な音を求めた”サーチラトル”》
アオリイカの可聴領域(聴き取れる音の周波数帯)のなかで、最も聴き取りやすい周波数(単位:Hz(ヘルツ))は600Hzである事が先行研究でわかっている。
この知見をもとにYAMASHITAではボディとラトルの材質を見直し、600Hzを中心とした周波数帯の音が出やすい材料を導き出しました。それが「サーチラトル」です。
エギとしての基本性能にプラスされた効果的なラトル音が、好奇心の高い高活性イカを寄せる強力な武器になります。
旧バージョンのラトル音が更に進化して600Hzが出易くなったみたいです。
残念ながら人間の耳では違いが全く分かりませんがアオリイカには分かるのでしょう。
《イカが見やすい発光色”490グロー”》
イカの眼はヒトとは異なり光が限られた海中で生きるために、明暗の差を感じとる機能に特化しています。
「490グロー」は、多くのイカが最も感知しやすいとされる波長490nm(単位:nm(ナノメートル))の光で発光します。この光が、暗い朝・夕方のマズメ時や夜間の海中で、イカにとって最も大きな明暗の差(光のコントラスト)を作り出し、効果的にアピールします。
『エギ王LIVE』では目玉カップのみに使われていましたがサーチでは布にも使われております。
ちなみのこの『グロー』と言うのはケイムラとか夜光などとは全く違います。
基本的にUVライトで蓄光させて使う物です。
《発光素材の違いとは》
ケイムラ・・・紫外線で発光するカラーで蛍光紫(ケイコウムラサキ)の略
夜光・・・暗いところで発光してくれます
グロー・・・UV光を浴びると光を蓄えて自ら発光してくれます
ですのでグローを使う場合はUVライトは必須となります。
実際に見比べてみましょう。
上から『LIVE ノーマル』『LIVE 夜光ボディ』『LIVEサーチ』です。
明かりを落とすと『LIVE 夜光ボディ』のみが光って『LIVE ノーマル』と『LIVEサーチ』は光っておりませんね。
UVライトを照らしてみましょう。
ライトを消すとこの通り。
『LIVE ノーマル』の目玉カップと『LIVEサーチ』のボティの模様が浮き出ているのが分かります。
この様にグローと言うのはUVライトで照らさないといけません。
発光時間も限られますので豆にUVライトで照らす様にしましょう。
《アップテンポに探れる”ちょい早フォール”設計》
フォール時間も『エギ王 LIVE』とは違って若干早くなります。
●エギ王 LIVE サーチを使う場面
① 釣り場に到着して、第1投目に!
→ ハイアピール仕様で広範囲に散っているイカに対し、エギの存在をアピール!
→ 光量変化によりイカの活性が上がるタイミング!
③ 深場や濁り潮
→ 光が届きにくい状況下でも、490グローの発光で存在感をアピール!
→ イカの視界が効きにくい状況でも音でエギの存在をアピール!
《ウォームジャケット》
エギに命を吹き込むウォームジャケット搭載
『エギ王LIVE』と同じでウォームジャケットになっております。
音・光・動きでテンポよく誘う「エギ王LIVEサーチ」 2019年リニューアル!
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まとめ
それぞれにサイズは2.5号・3号・3.5号となっております。
『エギ王 LIVE』にはその他のモデルとして『エギ王 LIVE シャロー』・『エギ王 LIVE ディープ』がラインナップされております。
この度かなりの進化を遂げた『エギ王』ですが前回でかなり完成度が高いと思っておりましたが何処まで進化し続けるのでしょうかね。
只々残念に思うのが前シリーズまでラインナップにあった2号が無くなった事です。
剣先イカ・アオリイカ新子とかなり使い勝手が良かったので尚更思う所です。
その内に復活してくれるのを期待しましょうか。
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