PEラインの号数と言うのは多種ありますが、この号数を決める基準と言うのが当然にあるんです。
イメージ的にはA~Bまでの範囲の太さなら何号という感じでは無いでしょうか。
あながち間違いではないのですが決めるのは太さでは無くラインの重さなんです。
この基準はデニール(d)で決まります。
詳しくご説明しましょう。
【デニール(d)】
【PE糸の太さ標準直径】(JAFS-D10111002より抜粋)
d=デニール
号柄 | 0.1 | 0.15 | 0.2 | 0.25 | 0.3 | 0.35 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.7 | 0.8 | 1 | 1.2 | 1.5 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デニール(d) | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 | 100 | 120 | 140 | 160 | 200 | 240 | 300 |
号柄 | 1.7 | 2 | 2.5 | 3 | 4 | 5 | 6 | 8 | 10 | 12 | 15 | 20 | 25 | 39 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デニール(d) | 340 | 400 | 500 | 600 | 800 | 1000 | 1200 | 1600 | 2000 | 2400 | 3000 | 4000 | 5000 | 6000 |
※この規格は、PE100%糸のものであり、コーティング・顔料を含むトータルデニールである。
※PE糸の太さ標準規格は、単位のデニール(d)表示を使用し、1号=200dとする。
※PE糸の許容範囲は、上限・下限のデニールが、前後の号柄の標準値を追い越さないものとする。
※d(denier)とは、長さ9000m当たりの質量をグラム単位をもって表したものである。(200d=200g)
※PE糸の太さ標準規格は、単位のデニール(d)表示を使用し、1号=200dとする。
※PE糸の許容範囲は、上限・下限のデニールが、前後の号柄の標準値を追い越さないものとする。
※d(denier)とは、長さ9000m当たりの質量をグラム単位をもって表したものである。(200d=200g)
デニールとは、繊維及び紡績糸の太さの単位のことです。
1デニール(200g)=9,000mの糸の長さの重さをグラムで表記したもので数字の単位が大きいものほど太い糸ということになります。
デニールの単位によって、その糸全体の平均的な糸径の値が分かると言う事ですね。
1デニール(200g)=9,000mの糸の長さの重さをグラムで表記したもので数字の単位が大きいものほど太い糸ということになります。
デニールの単位によって、その糸全体の平均的な糸径の値が分かると言う事ですね。
【0.3号の場合】
例えば0.3号の場合を例に挙げてみましょう。
1デニール(200g)=1号
となりますので
重さは0.3号の場合は0.3デニール(60g)となります。
9,000mで60gの重さが0.3号となるんです。
ここでPE糸の許容範囲は、上限・下限のデニールが、前後の号柄の標準値を追い越さないものとするとなっておりますのでメーカーによりラインの太さの範囲が広まってるんです。
メーカーにより同じ号数なのに何だか太くない?ってこと有りますよね。
ここが理由なんですよ。
0.3号前後の号数だと
0.25号=50g
0.35号=70g
となりますので0.3号だと
9,000mで51g~69gだと0.3号となる訳です。
同じ0.3号でも18gの誤差が出る訳なんですね。
これが同じ号数でもラインの直径の違いが出で来る事になります。
ちなみに9,000mがどの位の長さかと言うと
0.3号=150m巻き
とした場合
60個分の長さです。
【結論】
引き続き0.3号で説明すると
× 号数=ラインの標準直径
〇 号数=ラインの重さ
となりますので9,000mで51g~69gの範囲だったら極端に言うとラインはどんなに太くてもいいと言う事になります。
【本当の細く強いライン】
細くて強いラインを探すにはどこを見ればいいかと言うと
・ラインの標準直径(㎜)
・最大強力(lb/㎏)
・平均強力(lb/㎏)
この3つの記載で見比べる事ができます。
ラインの標準直径に対しての最大強力で見るといいんですがこの3つをメーカーページやパッケージにきっちりと記載しているメーカーと言うのは少ないんですよね。
なので同じ土俵に上がれないんです。
この様に本当に細くて強いラインを見つけ出すのは現状では難しいのですが考え方によってはここまで記載しているメーカーは細く強いラインに自信があるのだと思います。
ちなみに最大強力と平均強力の差が小さい程安定した強いラインとなります。
【まとめ】
大概はメーカーホームページやパッケージにはlb数や強力(㎏)の記載のみが多いのでどうしても数字が大きい方が強いラインと思いがちですが標準直径が太ければ当然にlb数は上がりますので強いラインと言う事に見受けられるのですが本当の強いラインと言うのは標準直径が小さく強力が大きいライン程本当の強いラインと言えるんです。
ライトゲームに於いてはこのラインの太さと言うのはゲームに非常に影響して来ますので同じ号数でも極力細く強いラインを選びたいものですよね。
PEライン購入の際は是非に参考にしてみて下さい。
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