同じ釣具メーカーでブランド名が違うだけでスペックは全く同じロッドってありますね。
当然に違う所はロッドの金額設定です。
大まかに言えば上級者用/中級者用/初心者用との3種類に分かれますがこの金額の違いと言うのは素材の違いであったりガイドなどの付属品であったりと理由がある訳です。
なので必然的に価格にも差が出て来て当たり前です。
では使い比べたらどんな差があるものかと思います。
以前の私でしたらスペックが同じなら何使っても素人には分からんでしょと思っておりました。
それがある事でその差が歴然としてしまったんですよね。
それでは経緯を含めてご案内してみましょう。
比べるロッド
我が家は嫁様も大変な釣り好きです。
しかし道具の扱いは全くの素人で注意しても気にも止めない性格です。
なので高いロッドを使わせるのは非常に怖い。
と言う事で嫁様が使っているロッドはメジャークラフトのファーストキャスト FCS-T682AJIです。
位置的には入門用のロッドです。
メジャークラフト アジングロッド スピニング ファーストキャスト アジ チューブラー FCS-T682AJI 釣り竿
- 出版社/メーカー: メジャークラフト
- メディア: スポーツ用品
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私のロッドもやはりメジャークラフトで3代目クロステージアジングモデル CRX-T692AJIです。
位置的には初級者~中級者用といった所でしょうか。
メジャークラフトのロッドってほんとにリーズナブルでいいんですよ。
メジャークラフト アジングロッド スピニング 3代目 クロステージ アジング CRX-T692AJI 6.9フィート 釣り竿
- 出版社/メーカー: メジャークラフト
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: スポーツ用品
- この商品を含むブログを見る
共にチューブラーティップのアジングロッドです。
この2本のロッドで比べてみましょう。
スペックの違い
商品名で分かると思いますがクロステージが若干長いですね。
と言いましても数センチの差です。
それぞれのスペックはと言うとこれです。
Model | 全長(ft) | ルアー(g) | ライン(lb) | PEライン(号) | アクション |
---|---|---|---|---|---|
FCS-T682AJI | 6'8” | 0.6-10 | 1-5 | 0.1-0.6 | F |
CRX-T692AJI | 6'9” | 0.6-10 | 1-5 | 0.1-0.6 | F |
※アクション F:Fast
この様に全長が微妙に違う以外は全く同じなんです。
ここで注目すべき所は『ルアー(g)』が同じ所とアクションが『F』と言う所。
ゲームをするに当たってはこの部分を見れば同等の性能じゃないかと思う訳ですね。
しかし価格はと言うと平均販売価格では
・ファーストキャスト FCS-T682AJI 5700円前後
・三代目クロステージ CRX-T692AJI 9500円前後
だから嫁様用に価格の安いファーストキャスト FCS-T682AJIを選んだのですがね。
んじゃ価格以外の違いは何?となりますね。
違いは?
メーカーHPを見てみますと詳しくは載っておりません。
唯一これが違う所というのがありました。
【三代目クロステージ】
《マイクロピッチクロスフォース》
1〜3層にそれぞれ横・縦・横方向に繊維を巻き強度を安定させ、さらに外層をX状にダブルテーピングを施し締め上げて補強する、ネジレに強い新製法
実物でも目視出来ます。
これが『マイクロピッチクロスフォース』と言う物なんです。
ファーストキャストは通常のカーボンロッドで何とか製法とかはありません。
先ずはここで価格の差が出て来ますね。
他にも実物で見比べてみると明らかに違う部分があります。
ティップガイトも違います。
・ファーストキャスト
Oリング+ノーマルガイド
・三代目クロステージ
アルコナイトリング+ステンレスKガイド
クロステージの方が明らかにラインが絡まりにくい構造となってます。
バットガイドも違います。
ここもラインが絡まりにくい構造となっております。
この様な所で更に価格の差が出て来てるんですね。
ロッド本体では
同じスペックにも関わらず明らかに太さが違います。
これはティップだけではなくロッド全体で太さが違います。
ファーストキャストの方が若干細い。
同じスペックでこの差は何なのかは素人の私には理由が分かりませんがこの時点で使ってみての想像が何となくは付くのではないでしょうか。
実釣で比べてみた
使った状況はちょい投げ。
この仕掛け。
中通しオモリの2号(7.5g)です。
両ロッド共にルアーgMAXが10gですので許容範囲です。
先ずはこの2種類のロッドに2号オモリをぶら下げた時のティップのしなりを見比べてみましょう。
どの位のしなりになるか分かり易い様にオモリ無しのロッドも置いてみました。
微妙にしなって来るクロステージに比べてかなり下の方から急激にしなって来るファーストキャストとなってます。
ロッドを持った感じではファーストキャストはかなり柔らかいです。
これを投げ比べてみたのですがクロステージの方が明らかに飛びます。
予想してた通りファーストキャストはクロステージに比べると柔らかく張りがありません。
飛距離が3/1は落ちますね。
何回キャストしてもクロステージの飛距離には到底及びませんでした。
これが同じスペックでも価格の差なのでしょう。
ロッド選び
ロッドの購入時ではまず何を狙うかである程度の選別が出来ますね。
次に予算に合ったロッド選びとなります。
ここでスペックの見比べとなると思いますが複数の候補が出た場合は実際にお店で実際に手に取って見比べる事をお勧めします。
今回の様に同じスペックでもロッドの重さや張りなどが全く違って来ます。
後は使う人次第。
今回の使い比べではロッドに張りがあるのはクロステージで柔らかいのはファーストキャストとなりますが人によっては張りがあると使い辛いと言う場合もあります。
反対に柔らかいと使い辛いと言う場合もあります。
要はその人の釣り方やゲームの仕方によりどれが一番自分に合っているかだと思います。
決して価格が高いから使い易いとか安いから悪いと言うのもありません。
自分に合ったロッドを選ぶ事が一番大事なんです。
まとめ
同じスペックのロッドでも使い比べると歴然と違いが出て来ます。
当初に私が思っていた『スペックが同じなら何使っても素人には分からんでしょ』と言うのは間違いです。
違いが私にはわかりました。考えを改めます。
このファーストキャスト FCS-T682AJIと三代目クロステージ CRX-T692AJI はライトゲームのアジングロッドになります。
狙う魚種も同一となりますし仕掛けなども当然に同じ物となるでしょう。
実際に嫁様にクロステージを使わせましたが飛距離は変わりませんでした。
これは嫁様のキャストスピードが遅い為ですね。
緩やかなキャストをしますので余りロッドの張りは関係ないと思います。
むしろファーストキャストの様に柔らかいロッドの方がキャストし易いと思います。
嫁様はロッドの違いについては『違いは分からん』『そんなに気にする程でもない』とも言っておりました。
やはり使う人により差と言うのは変わってきますね。
嫁様曰く、ファーストキャストは使い易いそうです。
やはり入門用に作られたロッドですので初心者には使い易いロッドなのは間違いありません。
今回はメジャークラフトで比べましたが他メーカーで同じスペックのロッドでも価格が高いロッドは当然にそれなりの性能が備わっていると言う事でしょう。
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