以前の釣行でベールの不具合が起きた嫁様のリール。
リールと言うのは細かな多くの数のパーツで組み上がっている道具なのでいつ何時不具合が起きてもおかしくないと思うが頻繁に起こらない所を見ると丈夫に出来ているものだと感心しますね。
そんな中で不具合が起きると目に見える所は直せそうだが見えない部分の不具合だとどうしても諦めが出て来てしまう。
今回も安いリールだし買い替えるかと思う所だが安いリールと言っても予想外の痛い出費には変わりがない。
どうせ諦めるのなら分解してダメ元で触ってみるのもいいかと分解してみました。
取り敢えず自分で出来そうな範囲なら何とかしてみよう。
【症状】
ベールを上げても下げてもストッパーが効かない。
当然に『カチカチ』とも鳴らずにブラブラ状態。
これでラインを巻くとベールが動いてまともにラインを巻く事が出来ません。
【原因部分】
原因は恐らくこの部分。
と言うよりここしかないでしょ。
とにかくどんな状態になっているのか分解をしてみる事に。
【分解】
先ずはスプールを外してベールも外します。
両側のビスを外す。
ビスをネジ込む部分には何ら異常はないので更に分解して行く。
メッキのカバーを外します。
この部分は手先の器用さに自信が無い方は余り触らない方がいい箇所です。
スプリングが変な事になっております。
パッと見はスプリングが外れているだけかと思ったが形状が変です。
取り出してみると真っ二つに割れておりました。
これが原因で『カクカク』とストッパー動かなくなっていたんですね。
さてさて、原因が分かったところでどうするか。
割れたスプリングは修復不可能。
でもご安心を。
リールの部品は殆どが取り寄せ可能なんです。
後は自力で修理出来るかの問題です。
この部品だと私でも取り替える事が出来るでしょう。
【お取り寄せ】
近くの釣具屋でリール名を伝えて割れたスプリングを見せて説明すると部品のカタログで調べてくれます。
部品名は『アームレバーSP』と言う名称。
この『SP』は恐らく『スペシャル』ではなく『スプリング』の略だと思います。
価格は216円でした。
数日後に到着。
サイズ的にはこの位の小ささです。
作業中に無くさない様にしましょう。
【修理】
このスプリングを入れ込みますがスプリングは端が長い方と短い方がありますので間違えない様に入れ込みましょう。
長い方がベール側で短い方が本体側となります。
先ずは本体側から差し込みましょう。
このような状態ですね。
この時にセロテープで仮止めをしているとこの後の作業がやり易いです。
次に長い方をベール側に差し込みます。
ここは2つの作業を1回でやらないといけません。
ベールにスプリングを差し込みながら本体にはめ込みます。
この様な状態になります。
ベールの反対側も本体にはめ込みましょう。
ここで先程仮止めをしたセロテープを剥がします。
後は三か所をビス止めします。
緩みの無い様にしっかりと絞め込みましょう。
ベールを動かして問題が無いかを確かめる。
問題が無ければスプールを取り付けて出来上がりです。
まとめ
こんな流れでの修理となります。
リールと言うのはかなり酷使しますので色んな部分に不具合も出て来ます。
その度に買い替えていると費用も掛かりますし修理に出しても手間賃などでそれなりの費用も掛かりますので自分で出来る範囲ならば頑張ってやってみるのもいいのではないでしょうか。
費用も部品代だけですみますのでね。
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