サヨリと言う魚。
釣り人にとっては大衆魚的な位置付けではありますが一般には高級魚の部類に入ります。
そんな魚でありますので非常に様々な料理がありますがファミリーフィッシングに於いては釣った魚を持ち帰り料理するのはお父様方々ではないでしょか⁉
少なくとも我が家ではそうなんです。
いつも私自身が調理に対して思う事なんですが、手の込んだ料理ってやはり美味しいんですが時間が掛かり過ぎて作り手としては重労働となるんですよね。
特に爆釣してしまった魚の処理はまさに拷問。
なので、最低限に下処理調が出来て簡単に美味しく食べれる方法と言うのを常に考えているんです。
そんな中で我が家で好評だった料理をご紹介します。
【サヨリは爆釣してしまう魚なんです】
サヨリと言う魚は回遊魚になります。
シーズンであっても回遊して来なければ全く釣れませんが回遊して来る群れに当たると爆釣モードと化します。
周って来ると目の前を行ったり来たりとしますのでかなり長く狙う事が出来るんですね。
アジやイワシと感覚的には全く同じ。
爆釣するのも全く同じ。
アジやイワシと違う所はサヨリは一本釣りになりますのでかなり忙しい釣りとなりますので手返しよく釣りましょう。
そんな数釣りが出来て個体が大きい魚の下処理はアジやイワシみたいに包丁を使わずに手軽に出来ないのが難点。
【爆釣してしまうサヨリの料理とは】
何と言っても数が多いので一種類の料理と言うのはかなりしんどい。
しんどいと言うのは調理するもそうなんですが食べる事に関してもです。
同じ料理を大量に食べるのはかなりキツイ物があります。
最悪は子供に一回でもう飽きたと言われる事もありますので数種類の料理を作らなければいけません。
それは我々大人に限っても同じ事。
同じ魚でも料理によって味が変わって来るんです。
しかもサヨリはシーズンにより大きさが格段に違います。
画像を見て頂けると分かると思いますが上が成魚で下はエンピツサヨリと言われる幼魚となります。
これだけ大きさが違って来るんですね。
シーズンとしては夏~秋はエンピツサヨリで冬が成魚のサヨリとなるのですが断然にエンピツサヨリのシーズンが長くなり爆釣する数も比にならない位に釣れ過ぎてしまいますので私の場合は20㎝以下はリリースして持ち帰りを調整してるのですが、それでもかなりの数。
なので基本的にはエンピツサヨリを料理する事が多くなるんですがほんとに数が半端っじゃないので出来るだけ簡単に多種多様の料理を短時間で作りたいものです。
【サヨリの下処理】
サヨリに限らずどの魚でも基本的な下処理と言うのは同じ。
・三枚おろし
・開き
サヨリに関しては三枚おろしは『大名おろし』でやります。
小難しいテクニックなど皆無です。
何と言っても数が半端ではないので鮮度が落ちる前に時間を掛けず豪快に行きましょう。
但し、背ビレも一緒に切ってしまわない様に気を付けて下さい。
中骨に残る様に捌きましょう。
刺身にするには皮を剥ぎますがサヨリと言うのは皮が薄いので包丁を使わず手で剥きます。
下処理で注意する点は内臓を取り出した時に真っ黒な腹膜ありますのでしっかりと洗い流しながら取る事と腹ビレです。
腹ビレ説明しましょう。
サヨリの腹ビレはかなり後ろにあり、尚且つ他の魚種と違い真ん中に無く両脇に2本付いているんです。
なので下処理のおろしで中骨を削ぎ取っても身に残ってしまうんです。
取り除くには腹ビレの骨ごと引っこ抜きます。
手順としては捌く前でも、三枚おろしに捌いた後の皮を剥ぐ前でも、開きは開いた後にでも、どのタイミングで引っこ抜いても結構。
根元の骨が残らない様にだけ気を付けて下さい。
【我が家のオススメ料理】
成魚の30㎝以上のサヨリ、別名ジャンボサヨリと呼ばれますがこの個体だとサヨリ料理王道の塩焼きも美味しいのですがそれ以下のエンピツサヨリは塩焼きにすると身が少なく非常に食べ辛く食べ方に無駄が出ますのでジャンボサヨリ以外はオススメ出来ません。
エンピツサヨリの料理で王道は一夜干しがかなり美味しい。
しかし、下処理がかなり手間が掛かってしまいますので我が家では作りません。
大量のサヨリを一夜干しにするスペースもありませんし、冷蔵庫で作る方法もありますが我が家の冷蔵庫ではそんな空きスペースは無いので無理。
嫁様が冷蔵庫の中が生臭くなるのも嫌がるので我が家では釣ったその日に極力消費する料理をします。
【三枚おろし応用】
《刺身用を三段階の使い回しで無駄が0っ!!》
数が多くても必ず掃けます。
《第一段》
・刺身
何と言っても外せないのは刺身。
大名おろしにした身の腹骨を削いで皮を剥ぐだけ。
注意点は腹ヒレが残っていますので皮を剥ぐ前に手で引っこ抜きましょう。
この部分です。
こらが腹ビレなんですよ。
刺身は白身でとても美味しいです。
刺身醤油でもいいですが酢味噌で食べると格別ですね。
と言っても刺身ばかりは味が淡泊なだけに飽きてしまいます。
そこで次の料理。
《第二段》
・寿司
刺身も数があるとかなりしんどいですがご飯と合わせる事で食が進みます。
残った刺身を酢飯に乗せるだけ。
酢飯も酢飯用のお酢が売ってますので簡単に作る事が出来ます。
酢飯を作っておいて刺身の口直しに刺身を乗せて口直しに食べるとかなり入ります。
しかし寿司もやはりご飯物ですからお腹も膨れてくる。
でも刺身は残っている・・・。
そんな時は次の料理へ。
《第三段》
・酢漬け
生の魚を食べてると飽きて来て限度がある。
どうしても残ってしまった場合は翌日狙いで行きましょう。
残った刺身のサヨリは酢に漬けて冷蔵庫で一日置きます。
材料(2匹に対して)
・酢 大さじ5
・砂糖 大さじ2
※漬ける量に合わせて調整
お好みにより細切りしたキュウリや薄切りにした玉ねぎを一緒に漬け込んでも美味しいです。
早ければ2時間程で食べる事が出来ますが一晩置けば身は焼けて白くなり身が締まって触感も出てきます。
日持ちがするので是非作ってみましょう。
この三段調理で数ある釣ったサヨリを全て食べ尽くす事が出来る。
この食べ方は調理が簡単で本当にお勧め。
我が家はいつもこの流れで食べ尽くしております。
ちなみに残った刺身はちゃんと冷蔵庫に入れてれば次の日にも食べられます。
初日と違い熟成して身が柔らかくなり味も濃くりこれも美味。
《開き応用》
・唐揚げ
生ばかりだと子供が飽きてしまいますのでお子様に人気の揚げ物を作りましょう。
この揚げ物は我が家では一番人気。
一匹丸ごと使いますのでかなり数がはけます。
開きにした身に粉末唐揚げ粉をまぶして揚げるだけ。
お勧めは『日清 唐揚げ粉』が扱い易いですね。
無い場合は粉末タイプの唐揚げ粉を使って下さい。
天ぷらやフライにしてみたりしましたが、これが子供に断トツの人気。
かなりの数をペロリといきます。
衣が付くとどうしても1匹の食べ応えが上がってお腹に入る数も少なくなりますが、唐揚げ粉をまぶすだけなら重たい衣もなく数を食べ易い。
何より子供は唐揚げが大好きなんですよね。
すぐに火が通りますので高温の油でカリッ揚げましょう。
エンピツさよりは細く身が薄いですが揚げる事により身がふっくらとなり食べ応えが出てます。
腹骨があると触感が悪くなりますので必ず削いでおきましょう。
サヨリの数が残りそうなら油を使うついでにフライや天ぷらを作ってもいいですね。
参考までに我が家で作ったお手軽サヨリ料理です。
・刺身
・唐揚げ
・天婦羅
・バターソテー
刺身以外は開きの応用です。
開いてしまえば色んな料理に使えるんですよね。
当日に残っても翌日でも美味しく食べる事が出来ます。
【まとめ】
サヨリを美味しく食べる料理はたくさんありますが、時間を掛けずに作る簡単料理をご紹介しました。
我が家では基本的に釣った魚は鮮度が落ちないその日に消費するという暗黙の決め事があるんです。
しかも子供がいると喜ぶ料理も作らないといけないのですが、揚げ物はどのご家庭に於いても子供には人気の料理となるのではないでしょうか。
上記で申し上げましたが捌くのは基本的にはどの魚も同じなんで、いかに捌いた状態に手を加えないで調理するかが時間短縮に繋がって来るんですよね。
何と言っても数が半端ないのでその様にせざる得ないと言った所でしょうか。
後、サヨリに関しては内臓が傷むのが速い魚なのでしっかりと冷やした状態で持ち帰って一匹づつクーラーBOXから出しながら調理する事をお勧めします。
傷み始めると腹部が茶色く変色しますので目安にして下さい。
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