サヨリはシーズンになると数釣りがとても楽しい魚種になります。
群れが回って来ると仕掛けを投げる度に掛かって来てくれる。
子供にも簡単に釣果を上げる事が出来るので飽きません。
我が家も年に数回ファミリーフィッシングでサヨリを狙います。
息子に関してはサヨリを釣る以外に楽しみにしている事があります。
それはサヨリの寄生虫取り。
えっ⁉
と思う方も居ると思いますが息子は楽しいらしい。
釣った直後は鮮度を保つ為にやりませんが持ち帰って調理をする前に一生懸命に寄生虫を取っております。
サヨリに寄生している寄生虫とは
サヨリにはエラにしがみ付いている虫が居ます。
俗に言う寄生虫と言う物。
サヨリに着く寄生虫ではアニサキスもありますが断然確率が高いのが『サヨリヤドリムシ』と言う物。
一般的には『サヨリムシ』と呼ばれております。
この様にエラの中の潜んでおります。
引きは剥がそうとしても結構しっかりとしがみ付いてますので爪楊枝などを使うと剥がし易い。
サヨリヤドリムシ
このサヨリヤドリムシと言うのはサヨリのエラに寄生して体液を吸っております。
ウオノエ科エラヌシ属で属性の通りにエラに寄生する寄生虫ですが口内に寄生するウオノエ(タイノエ)とは違った種類のようです。
ウオノエはかなりエグい寄生虫ですがそれにに比べるとサヨリヤドリムシは大変に可愛いもの。
見た目は白いダンゴムシのようです。
寄生する流れはサヨリの幼魚の時に口から入りエラに寄生してサヨリの成長と共に自らも成長して行きサヨリが死ぬと魚体から離れて行きます。
人体には何ら害は有りませんのでご安心を。
触った所で咬み付く訳でもありませんし手にくっ付いて離れないと言う事もありません。
最悪間違って食べてしまっても何ら害はありません。
と言いましてもエラに付いているので間違って食べる事は殆ど無いと思いますが可能性としては一夜干しにした時位ですかね。
一夜干しにする時は取り除くと良いでしょう。
素揚げにするとエビの味がするようです。
私も食してみようと油の中に入れようとしたら嫁様に絶叫されました。
なので未だに味の確認は取れておりません。
観察してみる
エンピツさよりに寄生していたサヨリヤドリムシです。
この様にエラの中に隠れております。
見事にエラに寄生しておりますね。
剥がしてみるとこんな感じ。
ビリビリッと言う感触で剥がれます。
米粒と比べるとこの大きさ。
小豆位の大きさですね。
今回はこの大きさですが成長によりまだまだ大きくなります。
ジャンボサヨリに付くサヨリヤドリムシはもう少し大きいですよ。
真っ白な体でダンゴムシに似ていますが丸まる事は出来ないです。
目もちゃんとあります。
とてもつぶらな目で可愛いげがありますね。
裏を返してみると両側に複数の脚があります。
これでシッカリとエラにしがみ付きます。
どうやらこの脚でサヨリの体液吸い取るみたいですね。
触ってみると分かりますがかなりザラ付きがあり指への引っ掛りを確認出来ます。
見た目はペットにしたい程の容姿をしております。
海水に入れて持ち帰るとエラから離れてクーラーBOXの中を泳いでたりしてるので初めて見る方はビックリするのではないでしょうか。
又、調理中に順番待ちしているサヨリから這い出て着たりもしますね。
気になる場合は前以て除去しておきましょう。
《成長したサヨリヤドリムシ》
これは成魚のサヨリに寄生していたサヨリヤドリムシです。
成長するとこの様に尻尾も伸びて来て足も長くなって来ます。
目もハッキリとしておりますね。
成長してもとても愛らしいです。
まとめ
サヨリにはアニサキスも寄生します。
アニサキスは内蔵に寄生しており魚が死んで内蔵が暖まると身の中へ移動して行きます。
刺身で食べる場合は釣った後は内蔵が暖まらない様にしっかりと氷で冷やして持ち帰って下さい。
アニサキスは食べると人体に害がありますので要注意です。
捌く際にはしっかりと身を目視確認をしましょう。
又、サヨリは大変に内蔵が長く入っている魚ですので非常に痛みやすい。
調理時にお腹が褐色に変色しているサヨリは刺身は避けて火を通して食べて下さいね。
調理中も順番待ちのサヨリは必ず氷水の中へ。
捌く度に一匹づつ取り出す様にして下さい。
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